ハイウェイ

気づくと辺りは真っ黒で

ヘッドライトが辺りをぼうっと照らす

長い長い道をひたすら走り続ける

 

霧が出始めたか

両脇にゴツゴツと怪物が浮かび上がる

 

何故かさっきから明かりが少なく

左右からザワザワと化け物が覗き込む

 

道路脇の電話ボックスを気にしながら

前方に目をやると

山が大口を開けていた

山の上の大きな人影が嘲笑うなか

大きな口は僕を飲み込んだ

 

口の中は

外よりも幾分か明るかった

閉塞感と引き換えに

安心感を得た気がした

 

そこを抜けるとまた暗くなってしまった

 

次に現れたのは巨人だった

暗闇の中にぬうっと現れて仁王立ちしている

足が細くて長い手下を引き連れている

乱れなく整列している様はさながら軍隊だ

 

僕は巨人の股の下を抜けて行く

するとそこには

色とりどりの鉱石を含む岩石のような

夜の街が輝き広がっていた

 

見とれているうちに

巨人の隊列を過ぎていた

 

不思議ともう

怪物の影も

電話ボックスも

気にならなくなっていた