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平和の虚言

ワケ分からん記事

人を殺めたその腕で

彼は僕を抱きしめる

彼が殺めたその人も

抱きしめるべき人

愛されるべき人が

いたはずだろうに…

彼の愛情の笑顔の中には

いつも黒い楔が覗く

彼も彼が殺めた人も

その瞬間は終わらない

 

人を殺めたその技で

僕の日々は彩られる

技が殺めたその人も

守られるべき日々

連なるべき日々が

あったはずだろうに…

鋼の機器の歯車の奥には

いつも黒い呪が覗く

今も技が殺めた人の

その瞬間を刻み続ける

 

人を殺めたその国で

僕の日常は保たれる

国が殺めたその人も

保たれるべき日常

続けるべき日常が

あったはずだろうに…

国の代官の言葉の裏には

いつも黒い謎が覗く

国は国が殺めた人の

その瞬間を見つめない

 

人を殺めたその場所で

あなたが何を語ろうと

僕には決して届かない

人の骸

心の楔

呪の技

それらの全ては

その瞬間を忘れない

その瞬間を話し続ける

国の謎

心の裏

人の内

あなたの全ては

その瞬間を見つめない

その瞬間を離し続ける

 

人を蔑ろにする平和など

あってはならないと思うから

どんな言葉で語ろうと

平和と個人を優先する

あなたの虚言は届かない