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田園の景色

ワケ分からん記事

それは

入り組んだ回路を抜けると現れた

 

不意な解放に驚く僕を

吹き抜ける風が否めた

 

一面に広がる田園は

黄色とも緑とも言えぬ稲が覆い尽くし

視界を一段高くする

 

足を進めると

風は僕を包み護るように

僕の周りに纏わりつく

そんな風は

少し不器用な彼らが見せてくれた

優しさにも思えた

 

そんな彼らに守られて

僕が周りを見渡すと

どこまでも続くかのように思われた稲の色が

途中で切れていることに気づいた

 

常盤色に交わる境界線から上は

鮮やかな縹色が支配していた

 

縹色の中に塗られた白い雲を見ていると

何だか自分が

大きな半球の中にいるようで

自分という個を認識できた

 

僕は長く生きているわけではないが

あれほど自分を尊重される世界は

あそこだけ

 

そんな田園は

そう遠くない過去

ほんの数年前まで存在していた

住宅街の一角…