貴女と僕と橙に染まるこの世界

今日も世界が染まりだした

不幸の根源

不安の象徴

絶望の入口

全てを司る橙色に

 

窓辺に座る貴女も

窓の外にいる人々も

飲み込まれんばかりに

橙に染まる…

 

僕は言う

全ての不幸を断ち切って

幸せな世界を作りたい、と

 

すると貴女は言う

この世に蔓延る不幸どもを

断ち切ることはできないと

 

僕は言う

全ての不安を包み込み

安に溢れる世にしたい、と

 

すると貴女は言う

不安に溢れる今の世で

安は不安に消されると

 

僕は言う

全ての絶望を払い除け

この世を希望で満たしたい、と

 

すると貴女は言う

希望の光が有る限り

絶望の影は消えないと

 

僕は問う

どうしようもないこの世界で

僕は何も出来ないのか、と

 

すると貴女はこう答える

どうしようもない全ての部分を

消し去ることは無理だけど

貴方のそんな行動ひとつで

救えるものもあるのでは、と

 

橙に染まる窓の外を

貴女はずっと見つめていた…