ハイウェイ

気づくと辺りは真っ黒で

ヘッドライトが辺りをぼうっと照らす

長い長い道をひたすら走り続ける

 

霧が出始めたか

両脇にゴツゴツと怪物が浮かび上がる

 

何故かさっきから明かりが少なく

左右からザワザワと化け物が覗き込む

 

道路脇の電話ボックスを気にしながら

前方に目をやると

山が大口を開けていた

山の上の大きな人影が嘲笑うなか

大きな口は僕を飲み込んだ

 

口の中は

外よりも幾分か明るかった

閉塞感と引き換えに

安心感を得た気がした

 

そこを抜けるとまた暗くなってしまった

 

次に現れたのは巨人だった

暗闇の中にぬうっと現れて仁王立ちしている

足が細くて長い手下を引き連れている

乱れなく整列している様はさながら軍隊だ

 

僕は巨人の股の下を抜けて行く

するとそこには

色とりどりの鉱石を含む岩石のような

夜の街が輝き広がっていた

 

見とれているうちに

巨人の隊列を過ぎていた

 

不思議ともう

怪物の影も

電話ボックスも

気にならなくなっていた

 

自問

結局は、全くわかってないんだよ

これはおまえの最悪の欠点の一つだ


知識として知っていても

経験として理解していない


それで

なんでも知ってるって顔で

俺は博識ですよってアピールして

僕は優秀ですって誇示し続けて


周りを見下してるんじゃないか?



そんなんだから

いつまでたっても成長しないんだよ


歳の割にしっかりしてる

なんて時代は

一瞬で終わるんだ

すぐに歳が追いつくんだから


理解しろ

頭を回せ


傲慢と謙遜

自尊と自己犠牲

割合の調整に

答えなんてない


近似値を求め続けて

悩み続ければいいさ



俺はそうするべきなんだ

そうするしかないんだ


完璧な解はだせないと

知識として知っている


ただ

それが正しいことを

経験として理解するために


永遠にこの問題で

悩み続ければいいさ